今まで手帳を使っていなかった方が手帳を使おうと思うタイミングはどんな時でしょうか。
進学や就職など新しい環境になったとき、新年、年度が変わったとき、ネットや本などで興味を持ったとき、色々あると思います。
手帳の選び方は雑誌や本、ネットの記事や動画で指南されていますが、この記事では手帳選びでやってはいけないことと、自分の使いやすい手帳の探し方を解説します。
手帳初心者とベテランユーザーの選び方の違い
まず手帳初心者さんと、何年も使っているベテランユーザーでは、手帳の選び方がどのように違うのか説明します。
手帳初心者さんは実際に使っていないので見た目で選んでしまいます。
サイトで人気の手帳、おすすめの手帳、ぱっと見た目のデザイン、手帳ユーザーがSNSにアップした画像など。
しかしベテランユーザーであれば、1月始まりや4月始まりの手帳が発売される時期になると「手帳会議」を行って熟考します。
手帳会議とは自分自身がどのような手帳を使うのか、一人で考えてみることです。
自分がこれからどのように手帳を使うのかを考え、ノートに書き出して検討します。
また、ベテランユーザーは自分の苦手なフォーマットやデザインをわかっているので、そのような手帳は候補から外します。
手帳選びでやってはいけないこと
初心者さんが手帳を探すきっかけは、おそらく手帳の「見た目」だと思います。
表紙や中身のデザインがおしゃれだったり、SNSで使用例を見ると自分も同じように書いてみたくなるでしょう。
もちろん気に入ったデザインの手帳を選ぶのは、長く使うコツではあるのですが、そこに大きな落とし穴があります。
ここで手帳選びで初心者さんがしてはいけないことを3つ挙げます。
デザインだけで選ぶ
手帳には様々なデザインのものがあります。
表紙、カバー、中身に色々な種類があり、見ているだけでワクワクする手帳に溢れています。
見た目を気に入るかどうかは手帳選びでとても大事なことですが、使い方を決めていないと自分に合わずもてあましてしまうことになります。
わたしの場合は表紙と中身のイラストが可愛くてムーミンのブロック手帳を使ってみましたが、書き方がどうもしっくりせずに途中でやめてしまいました。
また、人気のSUNNY手帳を仕事用に使い始めてみましたが、紙質や方眼の幅がいまいち使いづらくてやめました。
でもどちらもとても人気のある手帳で、使っている方が多くいらっしゃいます。
デザインが悪いのではなく、わたし自身にたまたま合わなかっただけで、どちらも良い手帳なのは間違いありません。
手帳には自分に合うデザインと合わないデザインがある
SNSなどの手帳の画像に憧れて選ぶ
インスタグラムなどでは #手帳 で検索すると大量の画像が見られます。
主にユーザーの手帳の中身が見られるのですが、実用的というよりはシール、マスキングテープ、イラストなどでコラージュするのが流行しているようです。
また数年前からバレットジャーナルという手帳の使い方が流行っていて、線を引いて日付を記入し自分なりのフォーマットで使っている方もいます。
そのような画像を見ているととても楽しそうで自分もやってみたくなります。
でも手帳コラージュは楽しいけれど手間と時間のかかる作業です。
初めは楽しいのですが、書かなくなると段々面倒になってきて一年間続けられるのは難しいと思った方が良いでしょう。
手帳コラージュは続けるのが難しい
ネットの「おすすめ手帳」の記事をそのまま信用する
手帳を探すときに一番使う方法は「手帳 おすすめ」でネット検索することです。
またはショッピングサイトのランキングを見て選ぶ方も多いでしょう。
もちろん人気の手帳や良質な手帳を知るには良いのですが、その検索結果はあなた個人へのおすすめではないと知るべきです。
手帳を使う目的や環境、好きなデザインは人それぞれです。
しかしおすすめ手帳の記事は個人個人の使い方や好みに沿っているものではないので、万人に合うとは言えません。
記事を書いた本人は使いやすいと思っておすすめしているかもしれませんが、10年以上手帳を使っているわたしとしてはあまり参考にできない記事だと思います。
なぜなら本当に手帳を毎日使うユーザーであれば、使う相手がわからないのにそのような記事は書けないからです。
ネットの「おすすめ手帳」はあなた個人へのおすすめではない
では、初心者さんはどのように手帳を選ぶと良いのでしょうか。
初心者はマンスリー(月間ブロック)から使ってみる
来年から、もしくは新年度から手帳を使おうと思っている方は、今から使い始めてみてください。
手帳コーナーで高い手帳を買う必要はありません、100円ショップの手帳で十分です。
まずはシンプルなデザインでB6サイズのマンスリー手帳を選んでください。
B6サイズは基本的なサイズなのでどの100円ショップにもあると思います。
無印良品の日付のないマンスリーノートでもいいでしょう。
手帳を買ったらまず決まっている予定を書いてみましょう。
仕事でも学校でもプライベートでも、なにかしら予定はあると思います。
例えば、会議、仕事のタスクの締め切り、試験やレポート、人と会う予定、定期検診、車の点検、テレビやラジオ番組、ライブやイベントなど。
次にその月にやっておかないといけないこと(タスク)を書きます。
日にちを決めていない場合は月間ブロックの周りにある余白スペースを利用します。
買い物、衣替え、病院の予約、借りた物の返却、フリマサイトへの出品、契約の更新など。
手帳に書いたら書きっぱなしではなく、週に1回、できれば毎日見てください。
自分がしなくてはいけないことを忘れても、手帳を見ることによって思い出せます。
仕事で使う場合は、タスクをいつ行えばいいか予定を立てることもできます。
そのように1ヶ月か2ヶ月使い続けると、手帳の使いづらさに気づくはずです。
その使いづらさが自分がどの手帳を使うべきかのヒントになるのです。
まずマンスリーを使ってみて、手帳の使いづらさを見つけよう
自分の使いやすい手帳の選び方
手帳に書くことがあまりない
B6サイズのマンスリーを使ってみて、あまり書くことがない場合は手帳のサイズを小さくしてみましょう。
余白が多いのに大きいサイズの手帳を使う必要はありません。
もっと書きたいと思う場合、予定とタスク以外のことを書いてみるといいと思います。
天気、体調、服装、食事の記録、ひとこと日記など。
書くことによって、毎日が同じことの繰り返しではなく、少しずつでも変化や面白いことがあったのに気づけると思います。
書くスペースが足りない
B6マンスリーでは書き切れない場合、一回り大きいA5サイズにしてみましょう。
または付箋を使って毎日のタスクや忘れたくないことを書いてもいいと思います。
それでも全然足りない場合は別のフォーマットを選びます。
時間ごとの予定、ライフログ
時間ごとの予定やタスク、ライフログを書きたい方に向いているフォーマットは、縦に時間軸のある週間バーチカルです。
時間ごとにすべきことや空いている時間帯が一目でわかります。
また、ライフログを記録する方にも人気のフォーマットです。
タスクをもっと書きたい、日記
タスクの記入や日記に向いているフォーマットは、1週間を見開きで8つに分けた週間ブロックです。
1日ごとの予定やタスクがぱっと目に入りやすいフォーマットで、日記を書くのにも向いています。
シールなどのデコレーションで楽しめるのもポイントです。
予定もタスクも多い
左ページが1週間の予定、右ページがメモになっている週間レフトは予定が多い方に向いています。
左ページは時間や項目ごとに縦に区切って使うのがおすすめです。
右ページは自由度が高いので、タスク、日記、ライフログなど自分に合った使い方ができます。
わたしは他のブログ記事で色々なフォーマットの使い方を解説しているのですが、どんな使い方にも対応できるのはこのフォーマットでした。
多くのメーカーで作っているフォーマットなので、お気に入りのデザインを探す楽しみもあります。
見開き1週間で1日の枠が横長の週間ホリゾンタルも、予定やタスクが多い方に向いています。
1日分のスペースが広いので、日記帳のように使え、デコレーションもしやすいです。
手帳デコをしたい、日記を書きたい
たくさん書き込みたい方や手帳デコには1日1ページがおすすめです。
その他のフォーマット
その他にも手帳フォーマットには種類があります。
メーカー独自のフォーマットもあるので、自分の使い方に合うものを見つけてくださいね。
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